サカツラガン:追い詰められる鳥
今月雪が降る中会いに行ってきました。
初見初撮りだったのですが、事前にこの鳥について調べてみてちょっと可哀想になり、心から喜べる心境ではありませんでした。
この鳥は日本には希に来る冬鳥で、夏に中国の北部やサハリンで繁殖しています。
しかし、
・中国、ロシアでは狩猟対象であること(昔は日本も)
・越冬地が開発により荒らされている
などの理由から、近年大変数を減らしているそうです。
IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストでは絶滅危惧II類(Vulnerable, VU)に指定されているようです。
環境相のレッドリストでは情報不足扱いです。
”情報不足”。。。。一番やっかりだと思います。
状況がはっきりとわからないので保護のしようもないのだと思います。
様子を見ながら日本で静かに冬を乗りきってほしいと思いました。
写真はすべて一眼ものです。
↓10分ほど探し歩いたところ思いがけなく近くで会えました。
↓後ろに写っているのはいつもこの鳥にくっついているマガンです。
↓マガンはサカツラガンにべったりくっついております。親とでもおもっているかのようです。
見ていて微笑ましくなったりもします。
このまま泳いで遠くへ行ってしまうのか???
↓と思ったら、陸に上がってきました。食事の始まりです。白鳥もいました。
↓それにしてもいつも一緒です(笑)
↓お恥ずかしいことに、白鳥についてよくわかっておりません。
嘴の付け根の黄色い部分が鼻孔まで届いていないのでコハクチョウだと思います。
大きさの比較になりますでしょうか?
↓さあ食事です。地表の短い草を一生懸命食べていました。
↓白鳥が通りかかったサカツラガンをガブリ!
同じものを食べるからでしょうか?白鳥の気に障ったようです。
この後はちょっと白鳥を意識するようになりましたが、また何事もなかったかのように
食事をしておりました。
↓食事終了です。また水辺へ戻って行きました。
日本を離れれば、また銃を向けられる環境へ戻って行くことになります。
生きろ!
by stray-robin | 2011-02-25 21:57 | サカツラガン